苦い思い出

水曜日、素敵な思い出のことを投稿した。
今日は逆の”苦い思い出”。

引き出しを整理していると
「ちょっととって置こう」なんて思ってずっと眠り続けた物が出てくる。
どう見ても、いま必要なものではなくなっている。

それを使っていた頃のことがなんとなく滲んで思い出される。
たのしかったこともあるけど、苦い思いが蘇る出来事もある。

今でもそんな味を思い出すなんて、よっぽど強く心の底に張り付いていたのだろう。
決して楽しいだけではないその思い出は、
友達に嫌な思いをさせてしまった、という事実を知っている。
いま私が思い出した苦い味は、かつてその友達が感じた味だ。

嫌なことは忘れるに限る、ということに当てはまらない。
友達を傷つけたことは忘れてはダメだ。
嫌な思いをさせてしまった友達の気持ちを噛みしめる。
溜め息が止まらない。

引き出しを片付けながら辛くなってくる。
だけど、あの時、あの人は少なくともこんなふうに辛かった。

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